読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

山下湯金の関西お風呂日記

大阪在住、銭湯や温泉に週5で通う山下湯金のお風呂記録。たまに投資の話も。

加水の有無で温泉はここまで変わる!「湯の華廊(ゆのかろう)」で濃厚な温泉と加水された温泉を比べてきた。

関西の温泉 関西のスーパー銭湯

源泉掛け流しにこだわる山下湯金です。

源泉掛け流しの定義は色々とありますが、消毒や循環さえしていなければ、温度調節のための加温や加水をしても源泉掛け流しをうたってもいい、という基準が多いと思います。

この記事では、加水ありの適温温泉と加水なしの高温温泉を同時に楽しめる、兵庫県の「湯の華廊(ゆのかろう)」で加水の影響を比べてきました。

加水くらい別にいいじゃん、という貴方に加水の影響のデカさを知ってもらうための記事です。

 

www.tsukashin.com

阪急稲野駅から徒歩5分とアクセス抜群ですが、素晴らしい温泉が湧き出しているスーパー銭湯です。

f:id:yamashitagolden:20170312111405p:plain

こちらの温泉分析書の通り、蒸発残留物14g/kgという濃厚温泉。無色透明塩味無臭と書いていますが、湧き出た後に酸化すると、

f:id:yamashitagolden:20170312111416p:plain

こんな感じの茶色い温泉になります。外に無料で使える足湯があるので、まずはここを見てテンションを上げていきましょう。

f:id:yamashitagolden:20170312111503p:plain

料金は平日でも土日でも800円。入会料400円を払って会員になれば750円です。スーパー銭湯としては普通の値段ですね。

f:id:yamashitagolden:20170312111502p:plain

 

肝心のお風呂ですが、

 

内風呂

・マッサージバス

・薬風呂

・炭酸泉(濃度1000ppm)

・タワーサウナ

・水風呂

 

露天風呂

・自然岩風呂(白湯)

・源泉熱岩風呂(源泉そのままで45度くらい)

・壺湯(白湯)3個

・寝湯(白湯)4個

・壺湯(源泉に加水、40度くらい)2個

・源泉岩風呂(源泉に加水、41℃くらい)

・スチームサウナ+座り湯

 

って感じです。

内湯に炭酸泉があるのはポイント高いですね。

露天エリアにあるスチームサウナもオススメです。座り湯にもなっていて、背中にお湯がドバドバかかります。スチームというか、ミストの濃度も濃いです。

www.tsukashin.com

詳細は公式サイトを御覧ください。

 

 

ここから温泉の話に入ります。

前述の通り、ここの温泉が含鉄海水系温泉なので、湧き出た瞬間は透明で、空気に触れて鉄イオンが酸化していくことで茶色く着色していきます。

壷湯のように容積の小さいお風呂は常に新鮮なお湯で満たされているので透明ですが、岩風呂のように大きなお風呂になると、酸化されたお湯の割合が多くなり、茶色くなります。色の違いを意識して、壷湯と岩風呂に入浴すると楽しいですよ。

ちなみに公式サイトの写真はこんな感じですが、

 

f:id:yamashitagolden:20170312112807j:plain

f:id:yamashitagolden:20170312112817j:plain

https://www.tsukashin.com/yunokarou/yuttari_roten.html

午前中の早い時間に行けば壷湯はもっと透明ですよ。

 

加水の有無でどれくらい変わるのか?

長くなりましたが、ここからが本題です。

 

ここの一番オススメポイントは、源泉熱岩風呂。源泉温度が47度くらいなので壷湯と大きな岩風呂は加水して温度を下げているのですが、源泉熱岩風呂だけは源泉そのまま。結果として45度くらいの熱いお湯になっていますが、加水されて薄まった岩風呂とは全く違う濃厚さを味わえます。

 

f:id:yamashitagolden:20170312112945j:plain

https://www.tsukashin.com/yunokarou/yuttari_roten.html

 公式サイトの写真だと加水した岩風呂との差がよくわからないのですが、

・析出物の色が違う。湧き出し口の岩を比べたときに、源泉そのままの方が圧倒的に黒い。

・析出物の厚みが違う。特に手すりに付着した析出物がすごいことになっている。

・味が違う。明らかに源泉熱岩風呂の方がしょっぱい。

・匂いの濃さが違う、源泉熱岩風呂が明らかに鉄っぽい匂いがする。しかし匂いに関しては温度による影響があるので、加水の影響とは言いきれない。

 

色、味、析出物という比較的わかりやすい指標で、違いが分かります。

店員さん(バイト)にどのくらい加水しているか聞いてみましたが、さすがにそれは把握していないとのこと。

 

と、いうことで計算してみました。

 

47℃の源泉80%に20℃の水を20%混ぜた場合の温度は、

 {(47+273) × 0.80 +  (20+273) × 0.20} -273 = 41.6(℃)

となりますね。

(273を足したり引いたりしているのは℃からK(絶対温度)に換算するためです。)

 

 47℃の源泉75%に20℃の水を25%混ぜた場合の温度は、

  {(47+273) × 0.75 +  (20+273) × 0.25} -273 = 40.3(℃)

となります。

 

ここの加水された温泉温度は40~42℃くらいなので、水の温度が20℃の場合はだいたい20~25%の水で薄められているということです。

思っていた以上に薄まっているなと思いませんか?温度を5℃くらい下げようと思うと、ここまで水を入れないといけないです。

 

加水はしょうがない、加水してても源泉掛け流し、という考えはそれはそれでいいと思いますが、何%の水で薄められているかちゃんと計算している人は少ないのではないでしょうか?

加水はしょうがない、とあきらめるのではなく、加水なしで楽しめる源泉を探したり、加水せずに源泉を冷ます仕組みを取り入れている温泉を探すなど、努力も必要じゃないかなと思いますね。

例えば、別府のひょうたん温泉は、竹を使った装置で高温源泉を適温まで加水せずに冷ましています。加水しない温泉はもっと評価されるべきではないでしょうか。

f:id:yamashitagolden:20170312122226j:plain

www.hyotan-onsen.com

 

 

湯の華廊はそんなことに気付かせてくれる温泉なので、温泉初心者の方は是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

 

 

というか、はてなブログってエクセルファイルをアップロードできないんですね。。。

せっかくこんな感じの計算シートを作ってみたのですが、

f:id:yamashitagolden:20170312121412p:plain

みなさんに使ってもらうのは難しそうです。

 

とりあえず、計算結果をいくつか載せておきますので、参考にして頂ければ。

 

 50℃の源泉70%に20℃の水を30%混ぜた場合の温度は、

  {(50+273) × 0.70 +  (20+273) × 0.30} -273 = 41.0(℃)

 

 60℃の源泉50%に20℃の水を50%混ぜた場合の温度は、

  {(60+273) × 0.50 +  (20+273) × 0.50} -273 = 40.0(℃)

 

 70℃の源泉40%に20℃の水を60%混ぜた場合の温度は、

  {(70+273) × 0.40 +  (20+273) × 0.60} -273 = 40.0(℃)

 

源泉温度が60℃を超えている場合、加水して40度くらいにすると、半分以上が水になっちゃう計算ですね。。。