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山下湯金の関西お風呂日記

大阪在住、銭湯や温泉に週5で通う山下湯金のお風呂記録。たまに投資の話も。

従業員持株会の比率が高い会社=社員が自社の成長を信じてる優良企業?

従業員持株会への参加を、断固拒否している山下湯金です。

 

皆さんの勤めている会社は上場企業ですか?もしそうなら、従業員持株会があると思います。

自社の社員は基本的に自社株を売買できません。だって、自社が今後儲かるか否かを誰よりも早く知れるわけですから、インサイダー取引になっちゃいます。ですが、従業員持株会に入れば、毎月一定金額ずつ自社株を買うことができます。一定金額ずつを積み立てる仕組み(金額変更のタイミングは年に1回程度)なので、インサイダー取引はほぼ不可能だろうと判断されてます。

多くの会社では購入金額の5%前後を奨励金として負担してくれます。つまり、毎月の給料から従業員持株会用に1000円引かれると、1050円分の自社株が買えるということです。

 

従業員にとっては、会社から補助を貰って有利に資産形成できるという利点があります。自社株を持った社員は、自社の株価を上げたいと思って頑張るので、経営者にとってもメリットがあります。

 

そんな従業員持株会ですが、個人的には入らない方がいいと思ってます。

「卵は同じ皿に盛るな」

は投資の大原則。労働力と言う自分の資本のほぼ全てを投資している会社に、これ以上資産を集中させるべきではない、と考えてるからですね。

 

「自社の株価が高い=儲かってる=賞与も残業代もしっかり出てる」

それなら、給料と賞与だけで十分です。

 

「自社の株価が低い=儲かってない=残業代が削られ、賞与も出ない」

という状況になった時に、別の会社の株や他国の不動産などに投資していれば、そちらからの配当収入が得られて、最悪の状況は避けられますね。自社株に投資していれば給与は減るわ、株価は下がるわのダブルパンチ。

人生のリスクを減らすために投資をしている私にとって、自社株を買うなんてありえない選択肢なのです。なので執拗に総務部から勧誘されても、のらりくらりと加入を免れております(笑)

 

ですが、自社が今後の50年間ずっと、素晴らしい業績を上げる会社だと知っていたならばどうでしょう?その場合は、自社株を買うのが最適解ですよね。確実に値上がりする商品を、特別価格で買えるわけですから。

 

従業員持株会の比率が高い会社=社員が自社の成長を信じてる優良企業?

で、タイトルに戻ります。

つまり、従業員が自社株を大量に保有している会社は、社員が自社の成長を信じている会社ということではないでしょうか?

自分たちのビジネスは優れている、そして今後もその素晴らしさを自らの手で維持していく、その決意が従業員持株会の比率の高さに現れているという考え方も出来ます。

 

 発行株式の8%を従業員持株会が所有している兼松エンジニアリング

兼松エンジニアリングと言う会社をご存知でしょうか?

高知県にある従業員数200名弱、売上90億円前後の中堅企業です。吸引作業車などの特殊車両の製造販売を得意としている、ニッチな技術を持った会社です。

兼松エンジニアリング株式会社

 

2016年6月に発表された有価証券報告書によると、兼松エンジニアリングの従業員持株会比率は、

 

f:id:yamashitagolden:20170304123000p:plain

 

http://www.kanematsu-eng.jp/ir/45-all.pdf

 驚異の8.48%。この数字はかなり高いです。

 

平成25年度従業員持株会状況調査結果の概要について

http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/examination/tvdivq0000001xhe-att/employee_2013.pdf

 

という上記の資料を見ると、

調査対象会社全体の時価総額(4兆951億円)に占める従業員持株会の株式保有金額の比率は、同0.09ポイント低下して1.01%となった。

平均値は1%程度のようです。兼松エンジニアリングの従業員持株会がいかに多いか、よくわかりますね。

 

株式を買う際に、従業員持株会の比率を指標として使うのは面白いかもしれません。社員が自社を信じている、というのは強みですから。

 

ですが、そうした会社の株価は社員が自ら買い支えているということは忘れてはいけません。厳しい市場投資家が付けた適正価格ではなく、自社の社員が毎月機械的に購入してくれることを織り込んだ割高な価格になっている恐れがあります。

あくまで指標の一つ、くらいの考えで、参考にしてみてはいかがでしょうか。