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山下湯金の関西お風呂日記

大阪在住、銭湯や温泉に週5で通う山下湯金のお風呂記録。たまに投資の話も。

天然温泉が健康にいいのは本当か、科学的に検証する方法を考えた。

温泉・銭湯を学ぶ

天然温泉大好きゴールデン山下です。

 

うちのブログを見てもらえればわかる通り、温泉に行きまくってます。

それも源泉かけ流しの、いわゆる本当の天然温泉を中心に巡ってます。

 

温泉が好きな理由はもちろん気持ちいいからですが、ただ風呂上がりのさっぱりを味わいたいだけなら近くのスーパー銭湯で十分ですよね。

スーパー銭湯の方が施設的にも充実してますし、町中にあるから交通費もかからないし、きっちり消毒されてるので衛生的にも安心です。

 

それでも天然温泉にわざわざ行く理由は、

①自然や旅行気分といった非日常を味わいたい

②塩素臭が嫌いだから消毒していない湯につかりたい

③天然の温泉だけがもつ特別な効果で健康になりたい

の3つがあります。

 

①の理由で僻地の温泉街に行くのは合理的ですよね。

②の理由も共感してもらえますよね?あの塩素のにおいが苦手な人も多いでしょう。

 

では、③の理由はどうでしょうか?

天然の温泉だけが持つ体へのよい影響とは本当に存在するのでしょうか?

私を含めた多くの温泉ファンは、③の理由で色んな温泉を巡っていると思います。

でもそれって、本当に科学的な根拠があるんでしょうか?

天然温泉は人工温泉よりも体にいいのでしょうか?

 

天然温泉が科学的によいという証拠はほとんどない

昔から温泉学という学問もあるくらいなので、温泉が人間の体にどう影響を与えるかということはかなり研究されてます。

その結果として、このタイプの温泉がこんな症状に効きますよという表記ができています。

なので温泉は体にいい、科学的にも証明されている、そう勘違いしている温泉ファンは多いのではないでしょうか?

 

私としては、温泉に浸かった人の病状が良くなった、というだけの実験結果だけで温泉が体にいいと決めつけるのは間違っていると思います。

その理由をこれから説明します。

 

天然温泉だから治った、と本当に言えるのか?

何らかの病気を持った人が、温泉旅館で1か月くらい療養したらその病気が緩和した。

これは本当に天然温泉の力なのでしょうか?

温泉旅館という非日常空間で長期間リラックスできたこと、毎日頻繁にお湯で全身を温めたこと、この2点が大きな影響を与えているとは考えられないでしょうか。

つまり、この患者に天然温泉と偽って「入浴剤で作った人工温泉」を提供していた場合でも、この患者は治っていたのではないかという考え方です。

いわゆるプラシーボ効果ってやつですね。

病は気から、というのはあながち間違っていないのです。

 

 

エビデンスレベルという最近医学界で流行の考え方

最近の医学界では、科学的根拠に基づく医療が求められています。

その根拠のレベルを、エビデンスレベル1~6という6段階に分類したのが以下になります。

 

エビデンスレベル高い

レベル1 システマティック・レビュー

レベル2 ランダム化比較試験

レベル3 非ランダム化比較試験

レベル4 前後比較や対照群比較がない研究

レベル5 症例報告

レベル6 専門家の意見

エビデンスレベル低い

参考にしたURL

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/canceruptodate/utd/201310/533163.html

http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/skin_cancer/evidence_level.html

 

専門用語多すぎですね。私もよくわかっていません。

詳しく知りたい人は↑のサイトを是非読んでみてください。

 

ある治療が、行うべきだと評価されるには、少なくともエビデンスレベル2が求められます。

では、レベル2に必要なランダム化比較試験とはなんでしょうか?

 

ランダム化比較試験を行えば、天然温泉だけが持つ本当の効能がわかる。

 

ランダム化比較試験の方法を説明します。

同じ病気を持った患者グループをランダムに2グループに振り分け、ある一定期間同じ条件(食事や運動など)で生活を送ってもらいます。その間、グループAには検証したい治療を行い、グループBには検証したい治療を行いません。

一定期間終了後に、2つの集団に何らかの差が生じるかを検証します。

有意な差が生じれば、その差が検証したい治療の成果だと言えるのです。

 

ここまでやらなければ、科学的に根拠があるとは言えないのです。

では、天然温泉の効果を検証するには、どのようなランダム化比較試験が必要でしょうか。

 

簡単です。

ある病気を持った人を一定数集めて、グループAとグループBに分けます。

2グループを温泉旅館に数か月滞在させ、同じスケジュールで入浴、運動、食事を行ってもらいます。

ただし、グループAには天然の源泉かけ流し温泉を、グループBには入浴剤で作った人工温泉を提供します。

どちらのグループにも、あなたの病気が治る天然の○○温泉ですよ、と言っておきます。

(もちろん2つのグループに温泉ソムリエは選出されていませんので、ばれることはないです。)

 

この生活が終了後、グループBに比べてグループAの方が、ある病気が改善されていた場合、やはり天然温泉は健康にいいのだということが証明されます。

ただし、どちらのグループも病気が同じくらい改善されていた場合は、天然温泉が良かったのではなく、お湯につかることや温泉旅館という非日常でリラックスできたこと、医療関係者に監視されて規則正しい生活が遅れたこと、などが病気が改善された理由ということになります。

 

さあどうでしょう、この試験をやれる研究機関があるのでしょうか?

この試験をやらなければ、天然温泉が人工温泉より勝っていることは証明できません。

でも自分がグループBで、試験が終わった後に

「あなたの病気はほとんど改善されませんでした、実はあれ偽物の温泉だったんです。」

と言われたら、怒るでしょうね(笑)

 

温泉を科学的に検証することが今後ますます求められると思います。

だれか、この試験やってくれませんか?